2002/10/29(火)
スペブラとF50 |
快晴の箱根−芦ノ湖経由でフェラーリブランチ・スペチアーレを見学しに出掛けた。
FCT/FCYのツーリングに再び飛び入り参加、そのままスペブラの会場入りといういつものコースだ。
最近続いたFISCO通いと違い、箱根のドライブはとてもほのぼのしていてリラックスムードだ。
F50/1台、F40/5台、355/3台 348/1台 そして私のモデナと計11台が参加。 秋の箱根を満喫しながらフェラーリ美術館までのツーリングを皆と一緒に楽しませていただいた。
じつはその途中、若さんにお願いしてF50に同乗させてもらったので少しインプレッションを書いてみたい。
そのマシンとは、先日発売のベストモータリング12月号でGT2やムルシエラゴなどとのスーパーバトルを制したF50そのものだ。 しかも今日はオープンの“バルケッタ”。 これに乗らない手はないというものだ。(笑)
以前、ウチの店のお客様Oさんのご厚意でF50を長時間に渡りドライブさせてもらったことがある。 某ショップのオリジナルマフラーが装着されており、5000rpm以上で踏んでいくとそれは圧倒的な音圧を伴ういわば爆音だった。 と同時に、容赦なく室内に入ってくるちょっといやなメカニカルノイズもずっと気になっていた。
さて、今回はどうだろうか・・?
ターンパイクの途中にあるパーキングから静かにスタートしたF50バルケッタ。 考えてみれば、こいつは世界一速く、世界一高額なオープン2シーターである。 絶好のドライブ日和となった箱根をF50バルケッタで走る一時は、言うならば日本一贅沢な時間でもある。
前後を確認しながら若さんはアクセルを踏み込んだ。 最高に気持ちのイイ加速と秋の風が全身を包み込む。
オープンエアでのエキゾーストノートは、アクセルの開度と比例しながら乾いた素晴らしい“tubiサウンド”を奏でている。 例のいやなメカニカルノイズは全く聞こえない。 もともとバルケッタを前提に設計されているので、オープンの状態で“最高のフェラーリ”になるのだそうだ。 フェラーリの音は外で聞くだけではなく、実際に乗ってみないと本当に分からないものだ。
加速、ブレーキ、コーナリング、F50が持つ別次元の潜在能力を思い知らされたわけだが、もう一つ忘れてはいけないことがある。 スーパースポーツを操るウデだ。 それが例え100PSのセダンであってもテクニックの有無でクルマは別物になる。 ましてや、520PSのスペシャルフェラーリF50ならば何をか言わんやだ。 若さんのドライビングテクニックはプロ級だ。 踏むところは踏み、押えるところは押える。 そういうメリハリや、スピードそのものに対するセンスは常人の域をはるかに越えている。
卓越したテクニックと経験、そして的確な判断力を持つドライバーが操ってこそ、初めてスーパースポーツは真価を発揮することができる。 そのことを今日改めて実感した次第・・・。
ブランチでスペシャルなフェラーリを見るよりも、さらにスペシャルな時間を満喫させてもらった一日だった。
若さんにこの場を借りて御礼申し上げます。 ありがとうございました。
FCT:
http://www31.tok2.com/home/tubistylejapan1/FCTEVENT2002.htm
FCY:
http://sky.zero.ad.jp/ferrari/f2002-10-27.htm
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